夏影の帳。

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そして翌日、約束の場所でお姉さんと蕾を見ながら色々な話をする。 お姉さんはとても花に詳しく、あまり人に知られてない花や珍しい花のことを色々と教えてくれた。 そんな日々が過ぎていき 花が咲く前日 約束の場所に行くもお姉さんは居なかった。 夕方まで待ってもやはり来ない。 少し不安な気持ちを抱え町に戻り ちょうど会った町長に お姉さんを見かけなかったか聞いてみる 町長は少し悲しそうに答える。 「先程逢花さんの家に行ってきたとこじゃよ。お医者様が来ておってな、今夜が山場らしいんじゃ。。。」 というと町長は肩を落としながら自らの家に向かった 「そんな……明日花が咲くのに……!」 僕は無我無神でお姉さんの家に向かって走った
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