夏影の帳。

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勢いよくドアを明け中に入ると、青白い顔をし、息を荒くしたお姉さんがベッドの上に横たわっていた。 「お姉さん!!」 急いで駆け寄るとお姉さんがこちらを見て無理矢理に笑った。 「想太くんごめんね。。。花が咲くのをお姉さん見れないみたい。。。お迎えが来たようだわ。」 苦しそうにそう伝える彼女に涙目になりながら大きな声で語りかけた 「もうすぐなのに!明日になれば……会いたがっていたお父さんに会えるんだよ!?お姉さん。。。がんばってよ!!!」 言葉を発する度に涙が流れる。とても悲しい気持ちになる。
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