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そして花が完全に開くとおじいさんは煙管に火をつけキセルの花びらからゆっくりと煙が上がる。
ふと花が大きく光り辺り一面を幻想的な光が飲み込む
私が刹那目を瞑り開けるとそこにはおじいさんの姿はなく15歳の少年と とても綺麗な女性が立っていた。
「想太くんお久しぶり。あれから50年が経ったのね。」
「うん、お姉さん、僕の逢いたい人はあの日からお姉さんだった。そしてきっと必ずお姉さんが楽しみにしていたこの花を一緒に見たいと思っていた。
ずっとずっと逢って伝えたかったことがあるんだ。」
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