思っていたよりも

3/3
前へ
/3ページ
次へ
俺と君の出会いは…小三 剣道同好会で… ほかの女の子とは違う そんな君が面白くて 「っしゃッ!西村ッ!ここは 副将の私に任せろ!」 大きな玉ねぎの下…小六の時 そこで行われた夏の全国。 優勝チームにはなれなかったけど ここ一番! なんて時は、とても頼もしくって そんな君を俺は……。 長年の想い酔いに任せて 伝えたのに……。 どこかで、0.1%の望み それに賭けていたけれど。 もちろん…それは無理で… わかっていたけど…。 「わかっていたよ…」 後輩にこう言って 仰ぎ見る夜空… 青白い月が浮かんでる。 君の胸に光る…ペンダントトップ 誕生石だと言っていた宝石の様に 輝いて…零れそうな涙に耐える俺を その空から眺めてるようだった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加