この動画、先生ですか?

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この動画、先生ですか?

「丹波……どうする気だ」 「どうしようかなぁ」 最初はほんの興味本意だった。 ネットでたまたまエロ動画のサムネに引っ掛かりを覚えて、それがアナニーの自撮り動画で、観てみたらちょっとだけ興奮して。 顔は隠してるけどコイツの雰囲気、ちょっと淡路センセーに似てるなと思った。 長身のようだが、華奢なからだつき、そしてポツポツとした喋り方。 同じヤツの動画をさらに三本ほど漁ったら、そいつが教師だってわかって、年齢もそして教えてる教科も同じだって知ったら、もう淡路にしか見えなくなった。 それが本人かどうか確証はない。 けど、オレは『相談室』に淡路を呼び出し、その動画を淡路だと決めつけた。 当然淡路は自分じゃないと否定する。 「仮に違ったとしても『淡路センセーの動画見つけた』って言って他の奴らに教えたらすぐに拡散されて、いくらセンセーが否定しても誰も信じなくなると思うよ」 そう言った途端、淡路の顔色が変わった。 身長は高いが、童顔。三十歳なのにまだ副担しかしていない。教師らしいのはメガネくらいか。 「センセー、そんなだから生徒に舐められるんだぜ?」 三人がけのソファに座る淡路に、テーブルに手をつき顔を近づけニィっと笑う。 すると淡路が怯えたように顔をそらした。 「この動画が淡路センセーだって拡散されたくなきゃ……どうすればいいかわかるよな?」 淡路の喉がごくんと鳴った。 「それは……俺じゃない。だから何も……」 眉根を寄せる淡路の前に立つ。 「オレが淡路センセーの夢を叶えてやるよ」 「ゆ……夢?」 スマホ画面を見せる。 「オレの言うことを聞かなきゃ、今すぐセンセーだって情報付きで動画のリンクを一斉送信する」 「なっっ!だから俺じゃないって言ってる……!」 「拡散されたくなきゃ、オレのこと、気持ちよくしろよ」 ソファに座ったままの淡路の顔の前に腰を突き出した。 「そ、そんなこと……」 「してみたいんだろ?動画で言ってた。生徒には絶対手を出せないから妄想しまくってるって。ほら、センセー。夢にまで見た生徒のチンコ、好きなだけしゃぶっていいんだぜ?」 ファスナーを開け、自分のモノを取り出す。 そして頑なに目をそらす淡路の頬に期待の雫を擦りつけた。
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