1. 現世の私 (続き)

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学校へついて一番に向かったのは保健室だった。朝のHRはもう既に始まっている。そのおかげで着いた頃には周りに人がいなかった。 扉を開けると、いつも笑顔で迎えてくれるあの保険医の姿はなかった。 シーンと静まり返った保健室は、なんだか寂しい。 仕方なくひょこひょこと歩きながら室内へ入り、湿布とテーピングを手に取る。それから手慣れたようにテーピングを終えると、そのままぼーっと窓の外を眺めた。 天気がいい。日差しが窓に差し込み、朝にも関わらず少しぽかぽかとする。 いつもよりもだいぶ体力を消費したのか、それとも久々の穏やかな空間のせいなのか、疲労感がどっと溢れ出た。 少し、横になりたい。 窓際にあるベッドに近づいて、足元の方向に掛け布団を畳んで寄せる。捻った足首をその畳んだ掛け布団に乗せて横になった。 窓から差し込む日差しがベッドの方まで届いて、ぽかぽかとした暖かさを感じる。 その心地良さに、私は久しぶりの睡魔を感じた。それに抗うことなく私は瞼を閉じた。 そのまま私は、放課後まで寝続けた。
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