1. 現世の私 (続き)

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『エマ様。どんな事があっても私はエマ様に一生仕えて生きると、そう決めているんです。私はずっと、貴女の味方です』 ……だれ?……私、知ってる…… 『エマ、人生には何かしらの意味があるのだから、どんなに困難な状況でも決して自分を見失っては駄目よ。貴女が愛されていること、決して忘れないで』 ……これは、……私の…… 『エマっ、許して、、ごめんなさい。貴女にこんなこと、本当はっしたくなんてないのっ……!ごめんなさい。ごめんなさいっエマ……っ』 ……泣かないで。 『……おねぇ、さま、、っどうか後悔などしないで……っ僕は決して、貴女を恨んだりなどしないから……!!』 ……ごめんなさい。 『エマ、見失わないで。貴女の幸せを、望んでる人は沢山いるのだから』 ……守れなかったものが、沢山あった。 『君を、愛してしまったこと。それが僕にとっての罪なのかもしれない』 ……そんなこと、言わないで。 私も、私も貴方のことがっ…… 『……ごめんなさい』 あぁ、そうだ。あの美しいブルーの瞳。その中に光る金の色。 私は彼の事を、全然知らなかった。全てを失って、初めて気付いた。 後悔なんてものは、これが最初で最後だったんだ。
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