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『エマ様。どんな事があっても私はエマ様に一生仕えて生きると、そう決めているんです。私はずっと、貴女の味方です』
……だれ?……私、知ってる……
『エマ、人生には何かしらの意味があるのだから、どんなに困難な状況でも決して自分を見失っては駄目よ。貴女が愛されていること、決して忘れないで』
……これは、……私の……
『エマっ、許して、、ごめんなさい。貴女にこんなこと、本当はっしたくなんてないのっ……!ごめんなさい。ごめんなさいっエマ……っ』
……泣かないで。
『……おねぇ、さま、、っどうか後悔などしないで……っ僕は決して、貴女を恨んだりなどしないから……!!』
……ごめんなさい。
『エマ、見失わないで。貴女の幸せを、望んでる人は沢山いるのだから』
……守れなかったものが、沢山あった。
『君を、愛してしまったこと。それが僕にとっての罪なのかもしれない』
……そんなこと、言わないで。
私も、私も貴方のことがっ……
『……ごめんなさい』
あぁ、そうだ。あの美しいブルーの瞳。その中に光る金の色。
私は彼の事を、全然知らなかった。全てを失って、初めて気付いた。
後悔なんてものは、これが最初で最後だったんだ。
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