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その日、私はいつものように空虚な日々を過ごした。 仕事ではきつい性格のパートリーダーに怒られてばかりで、周りのパート達もそれを見て見ぬ振りをする。 私は私なりに努力をしているが、それを認めてくれる人は誰もいない。 心苦しさを感じたまま小さなアパートに帰宅して、そのまま今日も一日が終わると思っていた。が……。 「……はい?」 私は夢でも見ているのだろうか。 コンコンと窓を叩く音がして開いてみたら、四人の男性達が宙に浮いている。 年は十代前半から後半ぐらいだろう。 よく見ると全員整った顔立ちをしていて、いわゆるイケメンというやつなのだろうと思った。
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