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自らを死神と名乗る謎の四人組と出会ってから、二ヶ月が経過した。 その間に健康診断があったが、これといった病気が見つからなかった。 これで私の死因が不治の病の可能性は低くなったと言えるだろう。 そして今日も私は一人で昼休みを過ごしている。 私が担当している軽作業の仕事は他は年の離れた主婦が多く、同年代が比較的多い事務職の女性達は私とはタイプが異なるため、昼食を終えた私は一人でスマホをいじっていた。 すっかり慣れきってしまった日常。 しかしその日はいつもとは少しだけ異なっていた。 休憩室に置かれたテレビでは生放送のバラエティが流れていて、聞こえた男性達の声に私はハッとした。
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