つくば万博

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「お母さん、楽しい?」 「まあね、珍しいものが沢山あるから・・・・・・」 何を見ても、あまり興味は無さそう。 それに比べて父と私は一緒に騒いで歓声を上げてる。 嬉しくてしかたない私の目の前に、コスモ星丸が姿を表した。 「いたよ、お父さん!」 「本当だ、でも・・・・・・イラストより無骨で可愛くない・・・・・・」 とあるパビリオンにいた実物大のコスモ星丸は身長が1メートルぐらい。 私から見れば、これが本物かと感じてしまうほどの出来映え。 「お母さん、一緒に写真とろうよ。お父さん早くうつして」 気が乗らない母の手を引き、星丸を真ん中に挟んで写真撮影。 この時ばかりは母も満面の笑みを見せていた。 私も負けないぞとばかりに微笑む。 無表情のコスモ星丸は沈黙を貫いて職務を(まっとう)うしてる。
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