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午後3時から始まる結婚式。
準備のため遅くても2時間前には会場へ来てほしいと言われてる。
美容室から父と帰宅して、ちょっと早いけど軽い昼食に。
コンビニから買ってきたサンドイッチは私の分、父はオニギリと漬け物。
食卓テーブルに並べ、向かい合って食べるのはいつものスタイル。
母の遺影には、大好きだった苺の三角ショートケーキを置いた。
「お父さん、そういえば朝刊は?」
「あっ!忙しくてすっかり忘れてた。まだ新聞受けの中だ」
父はゆっくり歩いて玄関へ向かう。
いつも新聞を読みながら食事をするのに、何だか珍しい。
私は先に椅子へ座り、食卓テーブルを見つめてる。
朝刊を胸に抱えて戻ってきた父が、私の目の前に一通の手紙を置いた。
すぐに差出人を見る。
そこには、他界した母親の名前が直筆で書かれてた・・・・・・
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