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私は頬を膨らませて不機嫌をアピール。
でも母は知らんふり、怒る娘を無視して食事をテーブルに運び始めた。
おいしそうな臭いにつられ、作りたての夕食を見てしまう。
「わっ、オムライスだ!」
私は思わず声を上げてしまった。
大好物な食事に心を奪われ、怒りを忘れてしまう。
「美沙、冷めないうちに食べなさい」
慌てて椅子に座りスプーンを手にした。
野菜サラダ、コンソメスープ、次々と食卓テーブルに並べられる。
一通り食事を運び終えた母が、椅子に腰を下ろす。
「いただきま~す!」
私はアツアツのオムライスを頬張った。
ケチャップライスにトロトロの半熟卵を絡め口に入れる。
美味しそうに食べる私を見つめる母が、静かに話し始めた。
「お母さん・・・・・・人混みはキライなの・・・・・・」
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