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部屋の明かりを暗くしたまま、ベッドに俯せ。
枕に顔をうずめ、私は泣き続ける。
一時間ほどした頃、扉をノックする音がコンコンと部屋に響く。
扉を開き、部屋には入らず廊下に誰かが立っている。
「美沙、ちょっといいか・・・・・・」
お父さんだ。
いつも私と母が喧嘩になったら、最終的に仲裁してくれる。
部屋に入ってきて扉を閉めると、学習机の椅子へ静かに座った。
照明を消したままの室内、カーテンを閉めてない窓から月明かりが差し込む。
私は枕に顔をうずめたまま、父の言葉に耳を傾ける。
「お母さんは頑固で適当だからな、ゆるしてやれ」
枕に顔を付けたまま、左右に首を振って無言の抵抗。
父は大きな溜め息を吐いた後、静かに口を開いた。
「お母さん、病気で体調を崩しやすいって知ってるだろ・・・・・・」
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