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「遅かったな、龍」
転送されるとそんな声がした。目を開けると実弾銃に存在するアサルトライフルで未来改造された武器、M4A1Carbine-Future《えむふぉーえーわんかーびん ふゅーちゃー》を持っている金髪碧眼の少年、親友の倉光 亮だ。キャラクターネームは『レイ』。
「今の俺はフェルだ。宜しくな、レイ」
俺は深緑の軍服に身を包んでいて銀髪碧眼らしい。クレジットと呼ばれるお金はバリバリの初期金額の1000cだ。
「お、あれはニュービーじゃないか」
レイとは違う声が聞こえて、俺もレイも声がした方を向いた。そこには、黒髪で紫眼の男性が居た。
「あ、どうもー」
「あ、ああっ!」
俺は簡単にスルーしていると、レイは叫んだ。
「厨二病実況者のミネルヴァさんじゃないですか!」
「ふっふっふ。我を見抜くとはおぬしなかなかやるではないか。我が名はミネルヴァ。この世界に名を轟かせる漆黒の殺し屋である」
は?
正直なところ、見ていて痛かった。
「僕はレイと言います!是非フレンド登録をお願いします!」
「よし。良いだろう。おい、フェンリルよ。おぬしもだ」
彼の視線は明らかに俺の方を向いていた。
「勝手に名前つけないでくれます?俺はフェル。ただのニュービーです」
「フェルもフェンリルも変わらぬことだろう。一緒にこのゲームをプレイする仲間ではないか」
「ほ、ほんとうですかぁ?!宜しくお願いします!ミネルヴァ師匠!」
「んじゃ色々と教えてくださいね」
「分かったフェンリルとゼウスよ。それではフェンリルの為にショップへ行くとしよう」
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