夢現つ

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 気づいたら、なぜか自分はコンピューター室の机に伏せていた。目の前のは書きかけの論文。  夢、だったのか。  長い息をしてほっとした。だが、首の痛み、後頭部の痛みは実際に感じられる。首を揉んであくびをして周りを見ていた。  左前の二人の男性の大笑いに惹かれて目を移させられた。オールバックの人の側面と、ストレートヘアの人の側面。  「お静かに!」  右前からの女性の声が届いてくる。メガネをかけたセミロングの女性。  セミロングの女性は話した後、再びヘットフォンをかけて目の前を注目し始める。が、二人の男性からの見下す目線も見たことがある。それに、全く大笑いと雑談を終えようとせず、逆にどんどんひどくなっていくシーンも。  すると、セミロングの女性の一個前の席に座る角刈りの男性が立ち上がってくる。  「おめえら、うーせんだよ!いい加減にしろ!ここコンピュター室だぞ!カス!」  これも聞いたことがある。早速、二人の前の女性を見ていた。信じられないほど、同じワンピース。急に視線から入ってくる角刈りの男性、それから二人の張り合い。  これはまずい。  「やめな。二人とも。」  ショートカットの女性の声。これも聞いたことがある。  というか、これからの全てを経験してきてしまった。  <終わり>
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