最後の手紙

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 少し前に『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』を読む機会があった。なんとか浄土往生(極楽浄土に()って(うま)れる)できたとしても九品(くぼん)の階級があり差別(しゃべつ)される。上品上生(じょうぼんじょうしょう)上品中生(じょうぼんちゅうしょう)上品下生(じょうぼんげしょう)中品上生(ちゅうぼんじょうしょう)中品中生(ちゅうぼんちゅうしょう)中品下生(ちゅうぼんげしょう)下品下生(げぼんじょうしょう)下品中生(げぼんちゅうしょう)下品下生(げぼんげしょう)の九つ……。まあ、これだけではないのだけれど、う~ん、どう生きたか、徳を積んだかなどが関係するようである。  往生できなければ、輪廻転生……数えられないほど繰り返し生き直すらしい。殺生など罪を犯せば、虫以下からそれこそ訳のわからないくらいやり直す。輪廻転生、怖いわ。  なんか、滅入(めい)ってきた。「滅入る」は「入滅(にゅうめつ)(かなり偉い仏が涅槃に入ること)」と漢字の順が違うだけなのに意味が全く違う。  また脱線だ。仕方ない。「引っ越しのお知らせ」は諦め、「ありがとう、ありがとうございました!」の感謝のハガキにしよう。
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