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舞「似ていたの、大切な友達に」
由梨花「そんなに都合良く会えないと思う」
舞「私の勘違いよね」と気持ちを整理していた。マスターのフレンチトーストとコーヒーはとても美味しかった。店を出てから例の場所を目指した。
シトラ博物館。以前あった博物館と隣町の図書館が統合して出来た博物館だ。
舞「ここにライオーゲイルの右腕フラッシュの手掛かりがあるのね」
由梨花「レーダーも確かにこの場所を指しているよ」と目をキラキラさせている。
入館には網膜認証が必要だ。
舞と由梨花は、事前にこの町の住人の網膜のデータを手に入れていた。
舞と由梨花は近くの服屋の更衣室で着替えていた。
舞と由梨花は手を合わせて体に熱を集めている。由梨花は舞の体に自分のイメージを上書きしている。
舞「由梨花これで一時的だけどあなた一人で古文書が読めるわ」二人で手分けして古文書を解読した方が効率が良い。
キトラ博物館の利用者は平日は少ない。博物館内には、様々な資料が展示されている。
ある展示を見た舞は意識が一瞬飛ぶような感覚に襲われた。
舞「ゲイルの腕は戦国時代に早川虎太郎によって娘の記憶に封印された」
舞「早川、まさか七瀬の?」
舞は七瀬がいつか敵になる予感がした。
由梨花「舞、見てここに黒く塗り潰されて読めない箇所があるよ」
由梨花と一緒に問題の古文書を見る。
舞「これは呪文よ、解読不可は封印を解かせない為の手段よ」ライオーゲイルは、古代の神秘。パートナーを姫と呼び、自分のコアにする。ライオーゲイルがバラバラになった時に、それぞれの部位に意思が生まれた。
ボディのゲイル。右腕のフラッシュ。左腕のクラッシュ。右足のスマッシュ。左足のラッシュ。背中のブラッシュ。そして、剣のグラッセと盾のスプラシュ。
それぞれが自分が一番と思っている。
それぞれが本来の姿を忘れている。
舞「私はそれぞれの価値を認めて未来の王を復活させたいの」舞はバックから手帳を取り出した。そこにいくつかの暗号のようなものが書かれていた。
舞「先に背中のブラッシュの在りかを見つけましょう、ここにはまだ・・・・・」
舞はこの場所にあった古文書の内容を手帳にメモした。
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