姫騎士たちは

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姫騎士たちは

七瀬「舞がこの街に来ているの?」七瀬は妹の八奈魅のメールで知った。 八奈魅は、七瀬の一つ下の妹だ。 八奈魅「お姉ちゃんの事を探っていたよ」 八奈魅はメイクアーティストで、他人を他の人物に似せる事が出来る。 八奈魅「友達にお姉ちゃんの雰囲気に似せたメイクしたら、お姉ちゃんの事を思い出していたの」あのお店には、小型のカメラがあった。有名人が来店したり雑誌の取材がたまにある、地元では有名な喫茶店だ。 七瀬「そう、舞の 目的は『フラッシュ』の回収ね、でも渡さない」七瀬は舞と会う口実のあの力を手放したくなかった。 七瀬は、『フラッシュ』を小さな手帳から召喚した。 七瀬「ライオーゲイルを構成するハバキリの一つね、もう私の手に馴染んでいる」 『フラッシュ』は、人間が扱える大きさで召喚された。七瀬は、ハバキリである『フラッシュ』により騎士姫になった。 騎士姫とはライオーゲイルの封印を解く星の鍵だ。騎士姫は、他の騎士姫から力を奪ったり、譲って貰う事によりトップクイーンに成長する。そして、ライオーゲイルを操る事が出来るようになる。 この時代では、舞がトップクイーンになる宿命らしいが、ライオーゲイルのバラバラになったパーツたちは、別な意思を持ちそれぞれ姫騎士を見つけて、力を与えている。 ある町にいる姫騎士は、鉄バットを振り回すヤンキー娘。名前は霧ケ谷ロミ。 ライオーゲイルの左腕の『クラッシュ』を相棒にした。 ロミ「あたいの縄張りに来るやつはゆるさねーぜ」うちは、串カツの名店義理カツ。 父親の霧ケ谷アツシは、串打ちマスターであり、かつてライオーゲイルに致命傷を与えた部隊の副隊長だ。ライオーゲイルが存在した時代の人間だが、ライオーゲイルがバラバラになって時空が不安定になり未来に飛ばされた。 アツシ「秘伝奥義カラット揚げでやっと『クラッシュ』を抑える事が出来たぞ」 カラット揚げはライオーゲイルから強化パーツを取り上げる為に生まれた秘技だ。 アツシ「時空が乱れている、ライオーゲイルめ、バラバラになっても強い熱をもっているな」アツシは、ライオーゲイルのバラバラになったパーツを求めて時空移動した。 アツシは、後に妻になるスケバンのアッコがライオーゲイルのパーツの一つ『クラッシュ』に取り込まれて姫騎士になっていたので、バトルの末に『クラッシュ』と和解してダチになった。娘のロミがスケバンになってから、『クラッシュ』を譲り渡した。 ロミ「ダディ、あたいが使っていいの?」 アツシ「娘のお前なら安心だ」 二代目姫騎士ロミは、今日も鉄バットでライバルのレディースたちと流血バトルだ。
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