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もし、俺に運命の番が本当にいるならば今すぐにでも会いたい
会って番になって和葉を解放するんだ
だって和葉にだって運命の番がいる
もし、俺に子供が出来たとしても俺みたいな奴じゃあいつの番になんかなれっこ無い
それに俺は体を売った
あいつに初めての彼女が出来た時に体を売った
俺は汚い
俺は醜い
わかってる
あいつなら許してくれるかもしれない
ごめん、俺が弱いんだ
いくらあいつが優しいとはいえ否定される確率は低くない
もし拒絶されたら?と考えると怖い
だから逃げてるんだ
だから、もう俺を捨ててくれ…
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気がつくと朝だった
「雲雀!遅刻するよ!」
「わかってるよ!」
大丈夫、俺はもう決めたんだ
「ねぇ、佐野、話があるんだけど…」
「雲雀お前昨日どうしてっ「あのさぁ、いつまで俺につきまとってんの?
いい加減ほかに番つくれよwあと、俺もう番できたから、佐野!帰るぞ!」
「おうっ!」
「だ…れだてめぇ!」
「和葉!お前は関係ないだろう?」
ごめん、和葉
俺昨日佐野に抱かれて、番になってもらったんだ
すぐに解消するけどさ
こうでもしないとお前は諦めないだろう?
お前にはちゃんとした相手がいる
そのことに早く気づいてくれ
俺は一人で生きてくから、
お前はかわいい女の子結婚して、
かわいい子供産んで、
子供の成長を見て、
それがお前の幸せだ
そこに俺は居ちゃいけない
お前は自分の人生を歩んでくれ
「雲雀っ俺だけだったのか?お前を好きだったのは…」
「俺はお前なんか大っ嫌いだ!…佐野、行くぞ」
「雲雀!」
ごめん和葉、最後の嘘をついたよ
大好きだ
どうか、幸せに…
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