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息つく暇もなく本編!自分で言うのもなんだけど可哀そうな作者を少しは休ませてくれ!
さあ、今回はグルメ物だよ!
この超グルメな舌を持つ僕がグルメレポーターに大変身するよ!(ツッコみ役「大変身すな!大惨事になるから!」)
てなわけで、番組収録中のここは五つ星レストラン。
赤ワイン入りのカクテルを傾け、
「ふーむ、素晴らしい。この店はまさに美食の宝物庫ですね。」
という僕に、店長は涙を流して感謝し、周りの女の子はキャーッと歓声を上げている。(ツッコみ役「いや、これは……現実逃避にしてもやりすぎだろ。」ツッコみ役2「退くわー……コイツマジで退くわー……。」)
続いて、農家でみずみずしい野菜と美味しいお肉をご馳走になった。
「ふむぅ!これは美味い!肉汁が口いっぱいに広がり、野菜嫌いでもあまりの美味しさや甘さに驚くこの野菜の数々!ここには人生に一度来るべきです!」
そういう僕に、農家の人が大喜びでお礼の大量な食べ物をくれる。
そして続いては、海の家。
新鮮な魚介料理を味わい、貝や海藻入りのパスタも食べる。
「おお、さすがは本場!(ツッコみ役「いや、それって本場っていうの?」)美味しい、美味しすぎる!口の中が夢のようですね。番組をご覧の皆さん、この食事の美味しさはあなたが自分の口でお確かめください!」
そう言って優雅に口元を拭く僕に、女性客が歓声を上げた。
海の家の主人も深く感謝し、大金をくれる。
最後は普通の民家だ。
ハンバーグから肉じゃが、オムライスなど様々な料理を出される。
「ふむふむ、レストランを開けるほど美味しいです!ここまでの腕があるとは、隠れた料理の天才ですね。」
きざなポーズを決める僕に、歓声を上げる女の子、感謝する家の人たち。
そして番組のエンディング。
「さあ、あなたも僕と一緒に美食を探す旅に出ましょぶふっ!」
ビッと人差し指をカメラに向けて決め台詞を放とうとしたところで、脳天にすさまじい手刀、いわゆるチョップが落とされた。
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