5話

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5話

兄貴は相変わらずだ。兄貴の側近が世話をしているので困ったことにはならないだろう。俺は用無しだ。このままフェードアウトしたいところだが、現実はそう甘くない。なので俺は独り暮らしをすることにした。突発的?違う。以前から考えては居た。兄貴が担ぎ込まれておかしくなった事で直談判が遅くなっただけだ。 全ては独立のため先ずはその第一歩だ!またもやクソジジイと殴り合いになったが今回は半壊する前にクソジジイの側近や母親が止めに入ったので事なきを得た。流石のクソジジイも母には弱いらしい。 これでも家事全般出来んだよ! 料理とかお菓子も作れるんだよ! こう見えて甘いものも好きなんだよ! まぁ、その何だ。条件付きではあるが母親の後押しもあったので今回は比較的に穏便に事が進み独り暮らしが出来るようになった。 先ず1つ目の条件として兄貴が請け負っていた仕事の約半分を受け持つ事。デスクワークなので主にPCでの処理になると思う。後、働いた分のお金は貰えるようだ。 2つ目、週末は最悪1日でも良いから実家に帰って泊まること。 3つ目、緊急時には必ず来ること。 4つ目、マンションの部屋に許可なく入らないという事なので、代わりに家事全般は全て自分ですること。 5つ目、組からは働いた分の金以外は出さないので、自分で得た金で生活すること。 という5つの条件で許可を頂いた。セキュリティー万全のマンションを購入した。貰った金を使わずに貯めておいて良かったと思う。 表立って動くのはクソジジイになるようだ。 兄貴は再教育らしい。まぁ、確かにそうなるよな。 あのままでは任せられないもんな。是非、頑張ってもらいたい。俺に白羽の矢が立たない事を願うばかりだ。 この週末からセキュリティー万全のマンションへ引っ越す事になっている。 そんなこともあり内心ウキウキで学校に登校したのがつい先程。 そして、更に嬉しいことに田中があまり怖がらなくなった。目が合っただけで顔を真っ青にする事がなくなったのだ。まぁ、直ぐに目線を外されてしまうんだがな、、、それに他の奴らは変わらないけどな! *
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