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夢の手紙
はっとして、僕は目を覚ました。…あれ、寝てしまったのか。気がつくとどうやら僕は机に突っ伏してしまっていたようで、外はもう日が落ち真っ暗。部屋もカーテンが開いたまま電気も点けず真っ暗の状態であった。見ると手元にペンと便箋が。ああそうか、手紙の返信を書こうとして寝落ちしちゃったんだ。ちょっとだけ自分にがっかりしながら、カーテンを閉め僕は部屋の電気を点けた。
ぱっと明かりが点き机の上も明るくなった。少し目がショボショボしたままふと、僕は机の上の便箋に目をやった。
相田広介 様
お返事有難う御座います。わざわざお礼なんて良いのに。誰だって悩
…えっ?―便箋には書きかけの文章が自分宛に書かれていた。
あれ。どうして。
全く意味がわからない。自分が誰かさんに励ましのお礼を書こうとしていたのにどうして自分の手元に自分宛のお礼の返答が書きかけられた手紙があるのだろう。
窓の外を車がブゥーンと通り過ぎる音を聞いた時、僕はあることに気がついた。
わ
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