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画面越しの温もり
それから、私は寂しさを消すために馬鹿なことをしていた。
フレンドさん達と遊んでるときに、りさらにセクシーな格好をさせて、
「さーびす、さーびすぅ♪」
と言って、笑いをとろうとしていた。
フレンドさん達は反応に困っていただろう。
私は辛くて仕方なかった。
楽しい気分になりたかった。
そんな私を捕まえてくれたのが、彼だった。
他のフレンドさんを誘ったときに、またセクシーな格好をさせて、
「さーびす、さーびすぅ♪」
「寒いから温めて…?w」
と言っていたら、抱き締められたのだ。
他のフレンドさん達は笑って流していたのに、彼だけは…私を抱き締めてくれた。
私はまた、恋の状態異常になってしまったようだ。
私はどうしていいかわからず、なにも言わずにぴょんぴょんとりさらをジャンプさせつつ彼から離れ、他のフレンドさんが進んでいった方向へ進んだ。
彼も私のあとからついてきた。
ドキドキが止まらなかった。
彼はサカキという名前だった。
サカキさんとは、ゲームを始めた最初の頃にフレンドになっていた。
出会ったのはカジノだった。
その頃はジュリオと遊んでいて、フレンドさん達とはあまりチャットしていなかった。
ジュリオがいなくなってから、色んなフレンドさん達と話して、遊ぶようになったのだ。
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