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寂しさを埋めてくれた人
サカキさんと話すようになったのは、私がサカキさんのキャラをサポーターとして雇ってからだ。
このゲームは、フレンドだと無料で雇えるシステムになっていて、私はいつもフレンドから強い人を探して雇っていた。
サカキさんを雇ってしばらくしたら、サカキさんからチャットで挨拶がきた。
「私はどうですか?
役に立ってますか?」
と、訊かれたので
「強くて助かってます~♪」
と、当たり障りないのない返答をした。
彼は体調があまり良くないらしく、話し相手を探しているようだった。
私はやりたいことがあったので、程々で会話を切った。
妹には、
「体調悪くて心細かったんだろうに…かわいそ~。」
と、言われた。
悪いことをしたな…と思った。
それから、少しずつ彼と話し、遊ぶようになっていったのだ。
そんな彼に抱き締められた。
悲しみを包み込まれたような感じがして…嬉しかった。
私は彼に
「相方になって欲しい」
と言った。
彼ははっきり相方になるとは言わなかったが、りさらの傍に居てくれた。
変な感じがしたけれど、嬉しかった。
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