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冬の稲妻①
地下の深い洞窟から、黒い邪悪なエネルギーが四方に発散していた。
「総統、見知らぬヘリが一機が14街区付近に近づいております。
」
レーダーを探知していた男が中央の人影に声をかけた。
「この中央シティーには強大なバリアが張られている。外からはまったく見えない。安心しろ!」
総統といわれた人物が顔を向ける。
「しかし、総統。」
男が声を発したその瞬間総統の電子ガンが頭を貫く。
「うぎゃー」男が地に伏す。
「そのゴミをわしの目の前からさっさと片付けろ!」
男の周りを何人かが取り囲んで倒れてる男を運び出した。
「信者たちよ、よく聞け!わしの言葉は神の言葉だ。地球神のな。地球は生きているのだ。そして今地球は自然と科学を融合し、人類を新しく浄化しようとしてる。
地球革命とはすなわち科学と自然の融合により、人類を抹殺して三分の一にする。
それがビッグウォールであり、つまり
神の浄化なのだ。
そして我らアース教団が地球神のもとに最後の人類として生きるのだ。」
総統と名乗った人物の周りにはたくさんの人が集まっていた。
「ドクタースミス総統、万歳!」
「ドクタースミス総統万歳!」
歓声がおさまったところでドクタースミスは真ん中にある壇上に昇った。
「今より中央シティーはアース教団の聖地となった。これより全世界に向けて神の浄化を行え!」
拍手と大歓声がまきおこる。
ドクタースミスの悪鬼に満ちた顔は闇を照らしていた。
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