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明里が連れて行ってくれたのはコーヒーショップで、こじんまりとした静かでお洒落な雰囲気だった。
「この店、よく知っているね!」
僕の質問に明里が、
「私も今日初めてなんです。
もし先輩とお付き合い出来たらと思って、インターネットで調べました。
ネットの口コミで、チーズケーキがおいしいと書かれていました。」
明里と僕は、カフェラテとチーズケーキを注文して少し待っている間、明里が最近の部活の様子を話してくれた。
部活の皆は夏の吹奏楽コンクールと定期演奏会に向けて、少しずつ盛り上がってきているようだった。
カフェラテとチーズケーキがテーブルに運ばれると、最近甘いものを控えていた僕には少し抵抗があった。
明里はさっそくチーズケーキを口にして、思わず口走った。
「めっちゃおいしいですよ!」
明里がおいしそうに食べる姿を見て、僕もチーズケーキをいただいた。
「おいしい!」
僕も思わず口に出してしまった。
僕はこの明里との時間がとても楽しかった。
ダイエットするのも大切だけれど、好きな人とこうしておいしい物を食べる時間も大切だと思った瞬間だった。
たぶんこれからの僕は、太らないようにダイエットをしつつ、たまにはおいしものを食べる時間を作っていくのだろうと思った。
明里と僕は、おいしいチーズケーキを食べながら、時間を忘れて吹奏楽部の話で盛り上がった。
僕たち2人の楽しい時間は、まるで時間が止まったかのように永遠に続いた。
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