食べる時間

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12月のある日、吹奏楽部の練習が終わって僕は明里に声をかけて思い切って告白した。 「明里のこと好きだから、お付き合いしてください。」 口下手な僕は、率直に自分の思いを伝えたが、明里は少し沈黙してしまった。 少しすると、明里が静かな口調で話し始めた。 「ごめんなさい!  気持ちはとても嬉しいけど、太っている人はちょっと…」 断られるとは思っていたけれど、ここまではっきり言われると僕は何も返す言葉がなかった。 「わかったよ!  ごめんね!」 とっさに出た言葉だったけれど、何故僕が謝らなければならないのかという気持ちもあった。 この日は、自宅に帰ってから自分の部屋に閉じこもって泣いた。 涙が溢れて止まらなかった。
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