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吹奏楽部を引退してから、大学受験に向けて受験勉強に集中する日々が続いた。
2月から3月に大学を受験して、僕は志望校に無事合格することができた。
僕は3月に高校の卒業式の日を迎えた。
卒業証書を手にして少し寂しいような悲しいような思いもあったけれど、これから大学に通うという新しい道に進む喜びもあり何か複雑な心境だった。
卒業式を終えて僕が帰宅しようと校門を出ようとしたとき、校門に明里が立っていた。
「先輩、合格おめでとうございます!」
明里の言葉に僕は、
「うん、ありがとう!」
と答えた。
「ところで、何か用?」
僕の質問に、明里が真剣な眼差しで話し始めた。
「先輩、最後のチャンスだと思って、もう一度言います。
私とお付き合いしてください。」
明里の迫力ある言葉に、明里の真剣な思いが僕に伝わってきた。
「もし僕が太っていたら、僕に交際申し込んだかな?」
僕が少し意地悪な質問をすると明里は迷うことなく、
「はい、申し込みました。」
とはっきりと答えた。
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