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ここで生きるために必要なのは、食料、水、そして明かりだ。
食料は奴が捕食した魚を拝借すればいい。水分も魚から摂れる。
問題は明かりだ。発電機のバッテリーはそう長くもたない。ここは外の光も届かぬ暗黒の世界。何も見えなくなれば何もできず、一日ともたず精神をやられるだろう。
そこで俺は食道から勢いよく流れてくる海水を利用し、水力発電により明かりをまかなうことにした。
オールで水車を作り、それを発電機のタービンに直結。水流により水車が勢いよく回ると、電球にほんのりと明かりが灯った。これで暗闇に心を押し潰されることはなくなった。
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