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「あー……充電、切れた……」
清子さんちから帰ってきて、しばらく家でも家事をして……とうとう、私の悪阻時限爆弾の爆発する時間がやってきた。
こうなると、もう当分は動けない。近くに置いてあった毛布をずるずる引きずって、居間のソファで丸くなる。
ここのお家は、清子さんの持ち物だ。
結婚してすぐ妊娠した私に清子さんは、自分の持ってる物件の空いたところを借りないか、と言ってくれた。
「その代わり、赤ちゃんが生まれたら見に行かせてね」
そんな事を言ってくれて、今も何かと気づかってくれる。
東京のお母さんみたい……って言うとご機嫌が怪しくなるから、言わないけど。
「私達の事は、『年上の友達』って呼んで頂戴。」
清子さんだけじゃなく麻さんにも、何度も、念を押されてる。
二人の口調と表情を思い出してちょっと笑ったら、少しだけ気分が持ち直した。
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