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「うわ…すごい火傷じゃん。よく生きてたよね…」
「痛いって!」
「口は元気だからいいか。」
いやよくないよねー。すっごい火傷。
「すいません黒沢さん、火傷の薬ってあります?」
「あるにはあるけど…そんな全身分なんてないわよ?」
ですよね。うん。そうだと思う。でもほっとくわけにもいかないじゃん。
「うすめるか。」
っていやまて。水で薄めるとかここでは無理でしたね!
「あー…賢ちゃん死ぬかも。」
「は⁉︎」
だってそうでしょ。このまんまどうにかできなきゃ死ぬかもじゃん。あーマズゥな。というよりこれはテキオー薬のお陰でこんぐらいで済んでるのであって、でなきゃ顔とかもひどいはずだし、火傷が腕や足だけで済まずに出なきゃとっくに死んでたわけだよねー。
「テキオー薬バンバン飲んでよね。」
むう…もしかしたら帰ったらソッコーで手術かもな。
「まあ、脚とか腕の二本や三本ぐらい切断したって生きてけるよ。」
「ぐえ?切断?」
「その可能性高くない?」
とりあえず焼け石に水だけど薬塗っとくか。どっかだけでも。
「腕がないのと脚がないの、どっちがマシ?」
「えぇぇぇぇえええぇ…雪ちゃん任せる…」
「えー。」
今コイツ半分人生私に預けたぞ。左脚、左腕。ひどいのはこの2つ。
「…切断、しなきゃいいけどさ。」
明日、明日地球に帰る。そっと顔の軽い火傷に薬を塗った。
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