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呼び出し
気分が悪くなった俺は、テストが近いことを言い訳にして、先に帰宅した。家に着くなり、有吾から連絡がくる。
『明日から、連休だし。久し振りに会わない?』
ちょうど良い。俺も、山東の事を相談したかった。有吾と話がしたい。そう、返事を送る。
『いいよ。8時過ぎなら、行ける』
『わかった。今夜8時、花火大会の場所で会おう。話がある』
花火大会の場所。そこには、駄々っ広い平地がある。近くにあるのは、高台の社くらいだ。中学を卒業するまでは、よく、その広場で、どこの高校に行きたいとか、どんな大人になりたいかを語り合った。
広場も高台も、花火大会の準備と本番以外は、誰も近づかないような場所。ゆっくり話をするには、ちょうど良いと思う。俺は、わかったと、返事をした。
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