episode5

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その後僕らは、眠くなるまで未来の話をした。 小さなアパートでもいい。 二人で暮らすのに、ちょうどいい部屋を探して。 ペット可の部屋だと嬉しいなって話した。 でも高槻君は猫派で、僕は犬派だから。 ここを擦り合わせるのは、ちょっと大変かもしれない。 当然部屋は別々だよね?って聞いたら。 俺は一緒の部屋でもいいよって、高槻君は淡々とした口調で言った。 朝食は、彼の好きな和食を一緒に食べて。 職場も同じだったらいいね、なんて。 そんな話もした。 高槻君と一緒にいると、本当に心がホッと安心する。 それは、高槻君も同じみたいで。 それが、僕はすごく嬉しい……。 今までつらいことの方が多かったけど。 ようやく僕にも光が見えて来たみたい。 あまり多くを望むのは怖いんだけど。 この手だけは離したくない。 どうしてだかわからないけれど。 僕はそう強く思っていた。
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