episode5

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・ ・ ・ 『杉田君、結夜君と連絡取れた? 期末テストも終わったんだし、早く中学の時の仲間で会おうよ』 風呂から上がって、そろそろ寝ようかと思っていた時に入った舞香ちゃんからのLINEに、俺は思わず苦笑いした。 『ごめん。ずっとLINE送ってるんだけど。 アイツ、忙しいの一点張りなんだよ』 そう返信するとすぐに既読のマークが付いて、あっという間に返事が来た。 『忙しいって何が忙しいのかな? ついこの前までヒマそうだって言ってなかったっけ?』 確かに、ついこの間までかなりヒマそうに見えたんだけど。 『なんかおばさんが言うにはさ、最近同じクラスに友達が出来たらしくて、結夜毎日のようにそいつの家に遊びに行ってんだって。 それで、そのまま泊まって帰ることもあるらしい』 『は? 泊まりに行ってる? うそでしょ?』 舞香ちゃんが驚くのも無理はない。 俺と結夜は長い付き合いだけど、お互いの家に泊まったことなんか一度もない。 俺の親がどんなにいいよって言ってくれても、帰るって言って必ず家に帰っていた結夜。 そんな結夜が友達の家に頻繁に泊まりに行くとは……。 俺も舞香ちゃんも、その相手のことが気になるのは当然のことだった。
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