運命の出会いと…にゃ

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運命の出会いと…にゃ

わたしはさくら。 おでこに桜の花びらみたいな模様がある猫! おねぇちゃんはももちゃん! 小学校1年生の女の子! ある夏の日、わたしはももちゃんに助けられて病院へ行った。 脚が痛くて痛くて、公園でうずくまっていたのをももちゃんが気づいてくれたの。 ぎゅっと抱き締めて、 「だいじょうぶ、わたしがなんとかしてあげる」 って言ってくれたのを覚えてる。 白いふわふわで脚をぐるぐるして、 「よし!さくらちゃん、おうちへ帰ろう!」 と、ももちゃんが今度はふわっと抱き締めてくれた。 わたしは長い尻尾をゆらゆらさせて、ももちゃんに抱かれていた。これからこの子と、ももちゃんとずっと一緒なんだ!そう思っていたとき。 横から車が突っ込んできた 突然、ドンッってかたいものがぶつかってきた。目をぎゅっとつむって、開いたときに見たのはわたしと同じように目をつむってるももちゃんの顔だった。 わたしはももちゃんを呼んだ。 「にゃあ?(だいじょうぶ?)」 ももちゃんは返事をしなかった。 わたしはもう一度呼んだ。 「にゃぁ?(ももちゃん?)」 ももちゃんの目は、二度と開かれることはなかった。 暑い暑いある夏の日。 小学校1年生の夏休み最後の日。 明日から2学期が始まる、8月31日。 わたしとももちゃんが出会って、お別れした日。 家にあるももちゃんのランドセルには、終わった夏休みの宿題が収まっていた。
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