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「ぬう!?」
男はどう返していいか分からずたじろく他なく、そしてその隙を逃す黒いのではなかった。
「まっ! そういう事だ! 相手が悪かったな」
黒い鎧を着た男は、気さくに語りかけると剣が鞘に入ったまま男を強打し気絶させる。
「見事じゃ! ディートハルト!」
自身の騎士が悪党を無事倒すと、先ほどの子供とは思えない剣幕とはうってかわり、少女は少女らしく無邪気に喜びだした。
「お褒めにあずかり恐悦至極」
礼儀正しく少女にお辞儀をする黒い騎士。
「して、この者の賞金は、幾らなのじゃ?」
「金貨一枚といったところですね」
ちなみに金貨の貨幣価値は現実社会の一万円に相当する。
「そうかっ! これでまた一歩建国に近づいたのう?」
少女は嬉しそうに問いかけた。
「そうですねー! アグネス!」
黒い騎士も笑顔で少女を煽てるように言葉を返す。
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