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「お主を再び陛下と呼ばせる日も近いのう?」
「そうですねー! アグネス!」
「ふははははっ! 偉大なる皇帝の復活じゃあ!」
「そうですねー! アグネス!」
「…………
明日は雪が降るのう?」
「そうですねー! アグネス!」
「お主! さっきから適当に返しておるじゃろう!」
また、少女とは思えないような凄い剣幕で怒鳴り返すが、慣れているのか黒い騎士は全く動じない。
「そんな事ないですよアグネス!
悪党を捕らえたんですから! もっと喜びましょう!」
「それもそうじゃのう! ふははははははは!」
「はははははは!」
奇異な物を見るような目をする通行人を無視して、黒い騎士と少女の高笑いはしばらく続くのだった。
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