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それに考えようによっては私にはとてもお得な条件ともいえるのではないだろうか。
夫となる彼──キリオくんは何処からどう見ても恐ろしいほどの容姿端麗さ。おまけに優しくて家事もこなしてくれるまさに働く女にとっては奇跡のような優良物件だ。
そんな彼と毎日セックス出来るなんて──しかも私の都合で行われる行為。
(…いやいや、なんだか上手く行き過ぎてちょっと怖いんだけれど)
冷静になってそんなことを考えた時には既に遅かった。
「ちょ…ちょっと……待って」
「……待てない」
結婚を決めたその晩から彼から出された条件は執行された。
「だって……いやいや…そんなっ」
「…こうされるの…嫌?」
「嫌って…わけじゃないけど……っ、あ」
思わず漏れ出た艶っぽい声に益々不埒な感情が湧き上がって来た。
「こうされるの、気持ちいいんだ」
「~~~狡いっ」
「何が」
「何がって……なんで…なんで──なんでそんなに性格変わっちゃうの、鈴ちゃん!」
「……」
彼が赤い顔をして私にまくし立てる。
私が彼のご立派なモノを丁寧に奉仕し始めてからほんの数分経った頃だった。
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