カンキンコン- 監禁婚 - Ⅱ

働く男

『俺と毎日セックスして欲しい』

彼が私との結婚を了承するかわりに提示した条件がそれだった。

別にそれくらいなら私にとってはなんでもない条件だった。

だって結婚するんだもの。

今までだって結婚しなくても──結婚の約束がなかった男(ひと)とだってして来た行為だ。

今更純情ぶるつもりもないし、出し惜しみするほど結構なものを持っているわけでもない。