オム焼きそば

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オム焼きそば

仲間食育は、今日は「心」と言う定食屋に来ていた。 ここの一番の目玉は、オム焼きそばだった。 仲間は、このオム焼きそばを楽しみに来ている。 ふっくらなオムレツに焼きそばのタレがマッチしていてとても旨いし、手頃な値段でもある。 オム焼きそばを作ってるのは、おばちゃんで、この味はここでしか食べられない。 おばちゃんの米村さんは仲間が食べに行くといつも声をかけてくれる。 「お疲れ様!私のオム焼きそばで昼からも頑張ってね。」と言ってくれる。 そんなある日事件が起きた。 この日も、仲間食育が定食屋に行くと、「心」の前に人集りができており、近くまで行っても状況が分からなかった。 ただ、パトカーとか来てるので、事件とかだとは思ったが、この日の昼は諦めて、とんこつラーメンを食べにいくことにした。 仲間は昼のニュースであの定食屋が出ており、何と、米村さんが殺害されたと報道された。 仲間は、仕事中こっそり食べていた饅頭をショックで口からこぼしてしまった。 米村さんは、事件のあった日はいつものように店で仕込みをしていたおころを狙われて、腹を刃物で刺されて、出血死で亡くなってしまった。 仲間食育は、何とか事件に協力出来ないかあの矢野刑事に電話をした。 すると、矢野刑事はすぐに、カフェに来てくれた。 コーヒーを飲みながらサラット矢野刑事が「まだわ遺体安置所に米村さんの遺体あるので、舐めてみたら?警察も全然犯人のめぼしくがつかないのよ!だからさ!」と言うと仲間は「いや、でもね。」と答えると矢野刑事が「米村さんを殺害した犯人捕まえたいの、お願い。仲間さんが連絡しなくても私から連絡はしていたわ。だから、どうか!」と頭を下げてきた。 矢野刑事と仲間食育はカフェから出て、遺体安置所に来ていた。 仲間は、米村さんの遺体を見て泣きそうになったが、我慢した。 仲間は、米村さんの遺体の前で手を合わせて、手を舐めると、少し悲しくなった。 無言でそこを去り、あのカフェへ矢野刑事と向かった。 仲間食育は口を開く「米村さんからは、悲しさが出てきました。これは、身内の犯行だと思います。アリバイがない身内を調べれば犯人が捕まえられると思います。あと、米村さん病気だったのですね。」と言う。 矢野刑事は「ありがとう。」と言って会計をしてカフェから出て行った。 後日、米村さんを殺害した犯人が捕まった。 犯人は、米村さんの弟だった。 その日米村さんは、自分が病気であとあんまり生きられないのを知っていてノイローゼになっていて、店で自殺をしようとしていた。 そこに、たまたま弟が来て、止めたがそこで口論になり、刺してしまったという。 仲間食育は、米村さんの悩みに気付いてやれないことにショックを受けながら、ホルモン煮込みを食べて泣いていた。
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