⁑ 小鳥のパン。その1 ⁑
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「浩太は女には甘いからな」 いえいえ、私には甘くないです。 じろっとその浩太が
睨
(
にら
)
んだ。 「まだ居たのかよ、部外者は出てけよ」 ほらほら、これです。早くも追い返す気マンマンだわ。 「浩太!」 店主の雷が落ちた。 「こんな雪の日に返すのか?しかもこんな時間に!」 優しいはずの店主の
剣幕
(
けんまく
)
に、小さくなっている。 奥さんが私を押した。 それに続いて、店主が私を見た。
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