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「あの、晴くん?」
「俺と一緒に寝るんだ」
「へ!?」
グッと手を引かれたかと思うと、その大きなベッドにコロンと寝かせられて、ポヨンと背中が跳ねた。まだワンピースのまま、お風呂にも入っていないのに。
いやいや、問題はそこじゃなくて……!
「晴くん、ちょっと待って!」
晴くんもベッドに登ってきて、私の体の上に覆い被さってくる。これは映画とか少女漫画でしか見たことのない体勢だ。
逃げようと手足をジタバタさせても、晴くんの体はびくともしない。
「じっとしろ、沙弓。結婚する予定の俺たちが同居するってことは、こういうことだろ」
「こ、こういうことって……」
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