3.薫くんのお仕置き、晴くん助けて

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3.薫くんのお仕置き、晴くん助けて

******* その夜。 帰ってきた晴くんは、ほとんど薫くんが作ったこの甘いカレーを食べてくれた。 私が料理を作ったと言ったら彼は目を輝かせたが、見た目と味を確認した後、顔をゆがめながら「薫と作ったのか?」としつこく聞いてきた。 晴くんに嘘をつくことはできず「そうだよ」と答えると、それから晴くんは黙って食べていた。 食べ終えて、晴くんは不機嫌なままスーツを着替え始める。 「薫とふたりきりになるな。……そう言わなかったか」 彼は呟いた。また怒られる。そう思って、弱々しい声で言い訳を返す。 「う、うん。言ったよ。でも、晴くんに喜んでもらいたいって、薫くんが言ってくれたから……」 キスをしたことは言えない。秘密って言われたし……。 でも、薫くんの力を借りてご飯を用意したことは、悪いことではないと思っている。てっきり私もそれは喜んでもらえると思ったのに。
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