♥ピンク色のもふもふと白色のもふもふ

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♥ピンク色のもふもふと白色のもふもふ

 僕の名前は佐藤、学校では冴えないし周囲に溶け込めてないけど元気な男の子だよ、身長が低いのだけが取り柄。  夜遅くまでソシャゲの周回続きとアニメの消化で睡眠時間をギリギリまで削りスマホのアラームを何回も延長し布団の中にうずくまる、起きたら急いで器にシリアルと牛乳を入れさっと食べバッグを持ってさっと学校へ。  午前七時の空気が冷たく手をポッケに突っ込む。教室に着いたらだるそうに席に座る、後ろの方の席だからスマホを弄っても多分ばれないから暇つぶしのSNS、お気に入りの絵師が僕好みなイラストを上げたり楽しそうな話題が上がっていないか確認する。コミケに合わせて告知ツイートがちらほら流れ始める時期だから寝て起きる間、早朝5時頃の脱稿明けの告知ツイートを探す。丁度ケモショタスパッツ本を見つけていいねとスクショを取っておく。この通り僕はケモショタメインの雑食ケモナ―で小さい男の子の獣人がご馳走、帰ったらパソコンでコミケ情報をまとめよう、それに止めてくれるやさしい同士がいたからホテル代も浮くし僕は幸せだ。    パソコンにまとめたコミケ情報をスマホに移しいざ戦場へ、飛行機を使わなくても良いが地味に遠い位置にある立地なので電車に長い時間揺られ何回も乗り継ぎをして家に泊めてくれる同士と合流、外で美味しいご飯を食べながらコミケ情報を交換して有意義な時間を過ごした。 「〇〇さん本当にありがとうございます!」 「いいんだよ、ただ広いだけで一人暮らしだし。むしろこうやってロピくんと話せてすごくうれしいよ」 「そう言ってくれると嬉しいです」    部屋は白基調のシンプルな部屋でSNSのメッセージ通り一人暮らしには手に余る部屋に見える、部屋の奥へ移動し荷物を置いてソファに腰掛ける。   「前読みたいって言っていた同人誌とかあるけど読む?」 「はい! 読みたいですー」    飲み物とお菓子をお盆に乗せて運んできてくれる、ソファ前のテーブルにお盆を乗せて同人誌があるであろう部屋に移動する。  明日に控えたコミケに体がそわそわする、運んできてくれたジュースを少し頂く。   「これだよね」 「それですー! これアリスブックでも瞬殺で、ぁぁーー……ありがとうございますー!」  僕は〇〇さんの持ってきてくれた手に入らなかった同人誌を夢中になって読み始める、夢中になって読んで気が付くと〇〇さんが横に座っている、妙に距離感が近い。   「一緒に読む?」 「はぁ……そうだね、一緒に読もうか」    若干不自然な息遣いで耳元がちょっと煩いがちょっと気になるだけ。読んでいる同人誌も終盤で僕も鼻息が荒くなっているのかもしれない。しかし横を振り向くと自身の一物を扱く〇〇さんの姿が現れる。   「ねえロピくん、気持ちいこと、しようよ」 「ひっ!?」    咄嗟に同人誌から手を離しソファーの恥に移動するが覆いかぶさるように〇〇さんが迫ってくる。   「せっかくのお泊りなんだから、んっ、楽しまなくちゃ……ふうう」 「やめて〇〇さん、闇のケモナーみたいなことしちゃだめですよ」    心が真っ黒に染まったケモナーは学生を家に呼んで行為に及ぶと噂では聞いたことがある。〇〇さんはいやらしい手つきで僕の服の中を弄り臭いを嗅いでくる。   「それじゃ、咥えてくれる?」    〇〇さんはズボンのベルトを外しパンツごと脱ぐ、平均的なサイズの仮性包茎が立派に立ち上がっている。膝立ちになり僕の口元へ運ぶとそのまま口をこじ開けられフェラを強制させられる。 汗ばみ蒸れ臭い仮性包茎が舌の奥の方に触れ吐き気がする。   「噛んだりしたらどうなるか分かっているよね」    大人の権力を振りかざされ抵抗することができない、例え噛んだとしてもこの時間外に追い出され僕は路頭に迷うことになるだろう。  〇〇さんは僕の頭を掴んだまま腰を振りイラマチオを繰り返す、苦しく咥える口の隙間から空気が漏れる音、水が空気と交わる音が漏れ出す。   「いいね、気持ちいいよ。次はアナルもやってもらおうかな」 「ふぁ……、ぁ、やめ、ぁぁ……」    口の中から涎塗れのおちんちんが引き抜かれる。流れで僕のズボンがパンツごと脱がされ下半身が露になる、〇〇さんはローションボトルを手に取るとを僕のアナルに塗りたくる。   「初めて?」 「初めて、です……」 「なら我慢しててね」    亀頭が僕のアナルに触れるが菊門が開く気配は一向にない、そこを無理やりこじ開けられる。   「いだあ”あ”あ”あああぁぁぁ!!」    ビリビリと裂ける感覚が下半身から響き渡り上半身が捻じれ涙が溢れる。   「処女はきっつきつでいいなぁ、気持ちいいよロピくん、このまま動くからね」 「動かないで、うごがないでぇえええ……」    言葉空しくアナルを責め立てられる、ずっちゅずっちゅと中を擦られヒリヒリとした感覚と張り裂ける感覚が身を襲いそっと首を横に反らす。   「いいよ、いいよ……すごく、良い」    放心状態で痛覚に耐えていると玄関の扉が開いた音が聞こえた気がした、軽い足音がゆっくりとこちらに迫る。普段なら幻聴と疑うが今は誰かの助けが欲しかった、だれかたすけて――   「ボク、助けてほしいの? それじゃあ、言う事を聞いてくれる?」    正常位で犯される僕の目の前にケモノが立っている。ピンク色のふわふわ、二足で立ち上がり尻尾を揺らしている、青のロシア帽子に青い王族のローブの様な服を着て僕の前に現れる、服に星が縫い付けられている。甘い匂いが鼻をくすぐる。大きな耳をひょこひょこ動かしている、鼻も、手は猫の様、大きな、猫。ケモナ―語で言うメスケモに近い外見をしているが若干ロリっぽい外見。  僕にしか見えていないのかな、〇〇さんには見えていなさそうだし僕はまだ強姦されているし。   「言うこと聞いてくれたら、助けてあげるのになぁ」 「い”うこどぉ…………きぎますゔゔゔぅぅ」 「お、何でも言う事聞いてくれるのか? 嬉しいなぁ」 「ん”ん”ん”ん”ゔぅぅーーーー!!」 「必至だなぁ、いいよ、助けてあげる」    ピンク色のもふもふは僕の横を通って〇〇さんの首筋に触れると〇〇さんはぴたりと動きが止まりその場で倒れ込む。倒れ込んだ時に僕のアナルからおちんちんが引き抜かれる。引き抜かれた後もじんじんと痛む。   「君、大丈夫?」 「だいじょうぶ、じゃないです……」    脱がされたズボンを履き直す気力も無く項垂れながらピンク色のもふもふを見つめる。ピンク色のもふもふはそっと僕の横にちょこんと座り込んだ。 「怖かったんだね、うんうん。突然おじさんに押し倒されたんだもん。よく耐えたね、えらいえらい」  そのふわふわの手で僕は撫でられる、ふかふかもふもふ。   「そのままゆっくりしていていいからね……かわいいおちんちんだねっ」    びくりと、無意識に反応する。   「ふふ、声もかわいい」    僕の鼻先にもふもふのマズルが触れる、どきどきする。軽く鼻に息を吹きかけるともふもふは僕の横に戻る。   「じゃー本題! もしこの世界と別の場所があるとするね、行ってみたい?」 「異世界転生ってこと……?」    ピンク色のもふもふはノリノリでそう言った、ここじゃない別世界、目の前にいるピンク色のもふもふがいる世界を想像した。   「そう、話が早いねー。どうどう?」 「行きたい、だけど……」 「だけどー?」 「ううん、何でもない。君の世界に行きたい」    ほんの少しの迷いはあったけどこんな経験見逃したくない、不安よりも好奇心が勝った。   「よかった、言う事聞いてくれて」    ピンク色のもふもふがそういうと僕を抱きしめる、ふわっふわで甘い匂いでいっぱい。癖になりそうな、溶けてしまいそうな。周囲が白く輝きぽわぽわと粒子の様な物が、シャボン玉が浮かんでくる。   「ほんと、かわいい。何にも知らない純粋無垢な男の子。お姉さんはね、アナスタシアっていうの。そして、これからのボクの名前は」    ――ロピカシア――    胸の奥深くに刻み込まれたそのハンドルネームが僕の脳味噌に焼きこまれる。ピンク色のもふもふで大きな猫に抱き着いたまま眠りにつく。ケモノ天国な異世界に希望を抱いて。      
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