負のスパイラル2

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負のスパイラル2

病院の窓は強化ガラス、そして鉄格子 窓を突き破って3階から 飛び降りる事が出来ない でも何度かこころみる 次にベッドの鉄枠の部分に 何回も頭をぶつけて死のうとこころみるが ガーンと頭に響くだけで何もない 最終的に自分で自分の首を絞めてみるが 苦しくなって首を絞める手のチカラを ゆるめてしまう そんな自分がなさけない また自分の精神を傷つける もう何を見ても もう何を感じても 自分の精神だけを傷つけていた この時ただ言えることは 死ねないと言う事だけだ 精神が崩壊しても体は 死ねないと言う事 自分で体を傷つけなければ 死ねないと言う事 もうそんな論理すら私の体の中には 残ってなかった 負のスパイラル中に 相手に反撃するぐらいなら健全な証拠だ 死を見出したのならウツ病なのだろう ただ前向きなればいい そして自分の精神を傷つけるクセに 気付かなければならない 最後に精神を全て失ったのなら それは作り出せばいいだけの事だった ただ救いだったのは 病院には死ぬ場所が無い事だ ここでは死ねない事にあきらめてしまう すると意外な事に出てきた食事に 生を感じた すごく美味しく感じるのだ 食事をとる事で身体自身が生きる 作業をしていると感じるのだ そして食事を持ってくる係の人に 感謝さえ感じる すると食事の味がさらに濃く感じて 美味しく感じるのだ 生きている
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