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負のスパイラル3
生
それに気付くとあるモノが動き始めた
わかりやすく説明すると
サバンナを歩くライオンなような気持ち
生への本能だった
もはやそれは論理的な考えではなくて
動物的なモノ
他人から見れば危険なモノに
感じるかもしれないが
それは死への精神をも食いつぶすモノ
生へのエネルギーが気になり始めたのだ
ただそれは鋭過ぎるエネルギー
だけではなく秩序も守っている
悪を許さないのだ
悪は自分を傷つける行為であって
生はそれを食いつぶす
そう生が歩きはじめたのだ
こうなれば話ははやい
全てをうち砕き
生エネルギーだけで突き進んでゆく
とてつもない幻覚との精神論争はあったが
それはここには書ききれない
ただ生が勝ったとだけ書いておこう
生に勝るモノなどどこにもないのだ
死は生に勝るモノではなくて
敗北を意味するのだ
だから生に勝るモノなど無い
順調に精神は回復してゆく
そして精神病院を退院する事となった
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