嘆きの追憶

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「 僕は君達に文句を言っているんじゃないよ。でもさっきみたいなのは、あんまり良くないんじゃないかなと思うんだ。京田君は優しくていい人だし僕達のクラスメートでしょ、みんなで仲良くやりたいっていうかさ。僕はそう思うんだよね、なんとなく。」 頭を掻きながらそこまで言って尾上君は富士子を見た。本当に困った顔をしながら。 「さすがだよ、尾上君。カッコイイなー。」 「 本当にごめんなさい。僕達が悪かったよ。」 「 僕は一生、尾上君について行くよ。」 「 ありがとう尾上君、言いにくい事を言ってくれて。」 尾上君を取り囲んで褒め称えた後、4人で京田君の所へ謝りに行った。尾上君は頭を掻きながら富士子の所へ来て、 「僕の手柄みたいになっちゃって。僕の考えじゃないのに。」 と、言った。 「 違うよ全部尾上君のおかげだよ。私ではあんな風に話しをする事は出来ない。尾上君だからあの男子達が納得したんだよ。やっぱ尾上君は凄いね。尾上君は私の思った通りの人だったよ。ありがとう尾上君。」
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