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何気ない日々の中で
「係長。大変です。係長のお立場もあるとは思いますが、人事部に人を入れてもらわないと、ぼくたち過労死しますよ。働き方改革だって、世の中言ってるのに。聞いてますか?」
ここは医療法人青月会。本部機能のあるとあるビル。このビルの中に、50人近くの本部職員が日々奮闘しながら働いている。
ドクターの職員集めの人事部、看護師の職員を集める人事部、理学療法士などのコメディカル職員を集める人事部、それ以外の職員を集める人事部の人事部は4つにわかれていて、成田遙人(はると)は看護師の職員を集める部署に所属している。
病院は、3病院あり、老人施設も含めると、全部で1000床以上ベッド数になる法人である。昨今、看護師不足で、なかなか求人を出しても良い人財が入職してくれないのが現状。
ぼくの絶対的な尊敬する存在でもある、蒼井常務の口癖で、人事は営業と同じで、営業ができないと人事はできないって何度も何度も言われているが、駒が少ないんやから、人財を確保するのは困難を極める。そんな状態なんだ。
駒を集めなきゃいけないが、人事は面接もしなきゃ行けない。人を探し、面接をしてるとあっという間に夕方になり、1日が終わる。仕事はそればかりではない。入職した職員のケアもしなきゃいけないので、メンタルヘルスケアの研修にも行き、一通り学んだ。身体がいくつあっても足らないそんな日々を過ごしている。
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