何気ない日々の中で

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「岸さん。その通りですな。常務と一緒で、なかなかな案件やと思う。明日やね?面接は」 「はい。そうです。でも、その方が入ってくると、少し人事も楽になりますか?」 「そりゃ、1人増えるわけやから。楽になると思うよ。まぁ、でもしばらくはあれかなぁ。人事の経験はないからね。しばらくは教えなきゃ。あっ、この人、事務希望やけどどこに配属になるのか、まだ決まってなかったよね?」 「はい。まだそういやぁ決まってません。主任。うちに絶対必要な人財になりますから、常務にアピールしてくださいよ」 「もちろん、こんな人申し分ないからね。アピールするよ」 もちろん、本人をこの目でみなきゃ、なんとも言えない。実際に会ってみて、イメージと違うことも、過去に何回かあった。常務と目を疑うこともあった。その度に自分の目や感覚は研ぎ澄ましてきたはず。自分の感覚を信じたいとおもう。どんな、人が現れるのか待ちたい。
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