あんたなんか好きじゃない

#01出会い

車が動きだし、車内で男達が事情を話し始めた
全て聞き終えた私は、怒りで手が震えていた

話の内容はこうだ。
まず、社長と副社長二人とのお見合いをしなくてはならない
ただお見合いと言っても、相手は超有名な会社の社長・副社長だ。普通のお見合いとは訳が違う
私以外にもお見合いする女性がいる。
色んな有名な会社の社長令嬢、いわゆるお嬢様たちがたくさんいる。

その中で、何故私もなのかを質問した

[一般枠]とゆう、一般人から条件を満たす者を、一人お見合いに参加させるとゆう決まりがあるらしい。
社長・副社長との名前の画数の相性や、生年月日の相性、住んでる場所が関東エリア、年齢等、条件を絞って調べて探した結果、私にたどり着いたそうだ。

頭が混乱していて、全てをしっかり理解出来てなくても、一つだけ思う事がある

"そんなもんは金持ち同士で勝手にやってくれ！
私には何の関係もない！
金持ちのどうでもいいイベントに私を巻き込むな！"

そう思った瞬間から、頭がカァーとなった

「今すぐ降ろして！私には何の関係もない！興味もない人となんでお見合いをしなくちゃならないの！？そのお見合い拒否します！とにかく今すぐにここで降ろしてｯｯ！」

と大声で、説明した男たちに言い放った
男たちは、右から左に聞き流してるのであろう。
私が怒りを露にしても平然としている。
挙げ句の果てには、私をジッと見て
「もう間もなく着きますので落ち着いてください。 裏口から入っていただいて、すぐにエレベーターがありますので乗ってください。」この後の説明までし始めた。私の言葉や気持ちは完全無視！

"ふざけんな！着いて車から降りたら走って逃げてやる！"
息込んでいたのを察したのか、スマホで誰かにメールを送っていた。